賛美歌が聞きたくて教会に

「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう」 詩編50:15

自分の過去を真剣に振り返って見た事もなく、ただ毎日忙しく追い回されて日々を過ごして来た現在、救いの証しを書く為にふと後ろを振り向いて見ますと、早や40年以上の月日が流れていた事に驚きを感じています。


受洗したのは、昭和25年9月23日。暑さも少し和らぎ、少しずつ涼風が立ち、気持ち良い頃だと思います。
初めは讃美歌が聞きたくて教会に足を運びました。

              

その頃は、焼け跡にバラックを建て、やっと寝るところがあれば良い方だったと思います。
何も無い、学校ですら青空教室の時代でした。


静岡の田町教会は、安倍川の土手の下でした。
姉と2人土手の上から小さな十字架を見て、土手を滑るように降りて行くとそこに着きました。

牧師夫人が何度も何度も頭を低く下げ、よくいらっしゃいましたと、とても気持ちよく迎え入れて下さいました。

まるで昨日の様に思い出されます。

そこは、小さな家で、中は白い布でぐるりと幕を張ってあり、今ではとても想像もつかない会堂でした。
中へ入ると、小さなオルガンをひきながら、バラックの家が壊れてしまうのではないかと想うぐらいの大きな声で
牧師先生が、讃美歌を歌ってくれました。

              ♪ 「カルバリ山の十字架」 ♪


今でも、その情熱がハッキリ思い出されます。

その頃、きっとリバイバルが起きたのでしょうか?
昭和25年度は、18名、26年度は16名受洗者がありました。
私もその中の1人として受洗させて頂きました。

朝早く、安倍川に行き、豊かな水、清き水の流れに、私は先生と腰まで水につかり、
そして、先生が天にも届く様な大声で祈り、私は仰向けに倒され、全身が水につかりました。

その瞬間、私は全ての罪ゆるされて神の子として下さったのだと実感致しました。
あの水の冷たさと、河の流れの美しさと、先生の暖かい手が想い出されます。

              

大勢の教会員が大きな声で、

             ♪ 「誉むべきかな」 

の繰り返しを何回も何回も賛美し、川原を歩いて教会に帰りました。

以来、先生が歌って下さった 

             ♪ 「汚れと恥との」 

 数々の賛美歌と共に、今日まで来させて頂きました。
  青い花

 

 


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