[自分の罪深さを知らされ]

私がイエス様の御救いを頂きましたのは、1974年(昭和49年)8月8日、頂いた御言葉は、マタイの福音書4章19節の 「私について来なさい。あなた方を人間をとる漁師にしてあげよう。」 でした。

私が最初にキリスト教と出会ったのは、小学3.4年生の頃と記憶しています。
クラスメートの家がクリスチャンホームで、クリスマス集会に誘って下さったのです。
その教会は、建物は普通の民家と変わらないのですが、ひとたび足を中に入れた途端、 薄暗い照明の中でとても清らかな雰囲気に包まれて何とも言えない暖かで柔らかな空気が漂っていました。
クリスマス集会が終わり、お土産に頂いた小さなデコレーションケーキが嬉しくて、それからは、友人を大勢誘って日曜日の教会学校に通うようになりました。
紙芝居を見たり、賛美歌を歌ったり、お祈りをしてとても楽しいひとときでした。

しかし、小学5、6年生になり、中学進学の勉強などで忙しくなり、次第に行かなくなりました。
それでも、やはりキリスト教に魅かれるところがあり、ミッションスクールを志望し、入学が許されたのは、カトリックの中高一貫教育の学校でした。
そこでは、宗教の時間があり、私は再び神様の事を学べる機会が与えられ、嬉しくてシスターの授業を真剣に聞きました。そして神様を求め始めたのです。

何故なら、私が生まれる以前から始まっていた父の酒乱の為、 ひとたび、父がお酒を口にすると真面目で熱心に取り組んでいる家業もすっぽかして、 酒浸りになり、正体を失うところまで落ちてしまうことの繰り返しでしたから、家庭の平和は無いも同然でした。
ですから私は中学1年の頃、書き始めた日記に「イエス・キリストに対する日記」と題して、誰にも話せない自分の気持ちを神様に話しかけ、祈るように書いていました。
そして、中学2年のある日、担任のシスターに「信者になりたい。」と申し出ました。
悩みの中にいる私を救って頂きたい一心だったのでしょう!!--------しかし、シスターの答えは「あなたには、向いていません。」のひと言でした。
なぜダメなのか何の説明もなく、自分でも良くわからないまま、うやむやのまま時が過ぎてゆきました。

そんな私が、もう一度、真剣に神様を求めるようになったのは、21才も半ばを過ぎた頃、 尊敬し信頼して交際をしていた方と結納を交わしてから、次第に彼は、横柄な態度をとったり、 以前のような誠実さがみられなくなり、その変わり様に、 私は一生を託すのに不安を覚え、できることなら白紙に戻したい----------しかし、それも罪ではないか------- と後にも先にも引けない悶々とした心の状態でした。

彼の方も察して、私の家を訪ねて来ました。
そして、突然、ある一冊の本を取り出して朗読し始めました。
何とそれは、私が学生時代に好んで暗誦していた、新約聖書の第1コリント13章「愛の章」と呼ばれている箇所でした。
「愛は寛容で、情け深く、愛は妬まず、誇らず高ぶらない----」というとても有名な御言葉でした。
キリスト教とは、無縁の筈の彼がなぜ??-----」と不思議な信じられない事でした。

彼が読み終えた時、私は不遜にもこう言ったのです。
「あなたが、その言葉の意味がわかっているなら、どうして私に、あんな悲しい思いをさせたのですか?」と。 彼は「全部は理解できないが少しだけ意味が分かるような気がする」とだけ答え、「色々といい勉強をさせて頂きありがとうございました。」と言い残して立ち去って行きました。

私は、彼が紐解いてくれた聖書の御言葉にはっとして我に返り、謝りに来てくれた彼をとうとう許すこともできなかった自分の罪深さを嫌と言うほど知らされ、 子どもの頃通ったあの教会に行って、神様にこの汚い心を赦して変えて頂きたい-----との思いを強く持って、教会の門をくぐりました。

約10年振りに行ったのですが、その2,3週間後に参加した夏の修養会で、牧師先生が語られたメッセージの中の聖書の御言葉は、------- 「私について来なさい。あなた方を人間をとる漁師にしてあげよう。」でした。
私はこの御言葉に心を捉えられ、こうおっしゃって下さるイエス様に信頼してついて行こうと決心しました。
その時から、心の中の泥々とした、混沌としたものが消えてゆき、自分の心が軽くなるのを感じました。

1975年3月30日のイースターに洗礼を受けさせて頂き、罪赦されて、神の子どもとしての新しい第二の人生を感謝と希望と喜びに満たされてスタート致しました。

「苦しみに会ったのは、私にとってしあわせでした。
私はそれで、あなたのおきてを学びました。」詩編119編71節
               bara



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