新しく生まれる

アメリカの伝道者は「教会に行ったことがありますか」とは聞きません。
ほとんどの人が教会に行ったことがあるからです。
彼らはこう聞きます。
「あなたはもう、新しく生まれましたか。」
すべての人にとって、最も大切な質問です。
なぜなら、ニコデモの訪問の箇所で、
イエス様が「人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国にはいることができません。」と言われたからです。

ある牧師の説教テープを聞いていたら、「大切なのは、個人的な救いの確信のある信仰である」と言っていました。
その通りだと私は心の中でうなずきましたが、どうしたらそれを得ることが出来るのかを言ってはくれませんでした。

私がイエス・キリストを心に受け入れたのは、21歳の時で、横浜から来られた牧師先生が集会の最後の祈りの途中で、 「今日イエス様を信じたい方は手をあげて下さい」と言われ、私は救われたくて、手をあげました。
先生は、集会の後で、黙示録3章20節の「見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。
だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。」 
という箇所を読んで、こう言ってくれたはずです。
「あなたはイエス様を心に受け入れました。 今イエス様はどこにおられますか。」
私の心の中にいます。
と私は答えたはずなのですが、全く覚えておりませんでした。

私は、救いの喜びも、救いの確信も知らずに、クリスチャン生活を始めてしまいました。
そのために、裁きに対する不安と、恐れと、心配でいつも暗い顔をしておりました。
救われている感じを求めたり、トラクトを配ったり、証ししたり、教会に熱心にさそったりしましたが、救いの確信の感じは来ませんでした。
年数が経てば経つほど、人に相談しにくくなりました。
何年もの間、とても苦しい毎日をおくっておりました。

7年目に、私は一冊の本に出会いました。
高木啓太という牧師が書いた本の中に、ヨハネの福音書と、ヨハネの手紙第一は、救いの確信をクリスチャンに与えるために書かれていると、書いてありました。ヨハネの福音書20章30節に
「これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。」 

また、ヨハネの手紙第一 5章13節 には、
「私が神の御子の名を信じているあなたがたにこれらのことを書いたのは、あなたがたが永遠のいのちを持っていることを、あなたがたによくわからせるためです。」 

これはこの書の目的が救いの確信を与えるためであると言っているのと同じです。
ヨハネの福音書を全部読むのは時間がかかるので、ヨハネの手紙を、初めから終わりまで、毎日、毎日、毎日、毎日読みました。
ある夜、5章1節のことばが目に飛び込んできました。
こう書いてあります。
「イエスがキリストであると信じる者はだれでも、神によって生まれたのです。」
このだれでもの中に、私がいることを発見しました。
「私は、イエス様がキリストであると信じています」と叫びました。
すると聖霊様がコリント人への手紙の12章3節のことばを思い起こさせてくださいました。

「聖霊によるのでなければ『イエスは主です。』と言うことはできません。」
その時から、私は自分が誰の子であり、何処に向かっているのかを悟りました。
今、心臓が止まっても、イエス・キリストの義によって、神の前に立つことができることを知っています。

個人的な救いの確信のある信仰は、感情(素晴らしいものですが、私を裏切ることがあります)によるのでもなく、行いによるのでもなく、 不動の、ゆらぐことのない神のことばによるのであることを、教えられた、苦しくも、すばらしい経験でした。
イエスはキリストであると、信じているなら、あなたも神によって生まれたのです。

乗鞍220

 


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